EPIA EN12000EG
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はじめに
VIA のMini-ITXマザーボード EPIA EN12000EG について。
コンパクト、省電力、ファンレス、そこそこのパフォーマンス(1.2GHz)、ビデオ出力有りといった特徴のある主に組み込み向けの?マザーボードである。 ただ、Windowsは不明だが、少なくともLinuxで使用する際にはフリーズ(Freeze,Lock Up)することが多いらしい。 私がDebian(Etch、Lennyどちらも)で使用した際にも発生した。 この問題に関する情報はあまり多くない為、日本語のページも少ない。 様々なページから収集した情報をまとめ、解決を目指す。(2009.10.19)
現象
最初に気付いた時の現象は、リモートでVNC、SSH(TeraTerm)接続していたのが、両者共に突然切断、pingも通らないという状態であった。 その後、何回も発生し試したが、X(Gnome)を上がっている状態で、Ctrl-Alt-F1 等でコンソールに切り替えることもできない。 リセットもかからず、かなり性質が悪い。 私の環境では通常使うPC(WindowsXP)から離れた、リビングに置いており、TV出力で状態を確認できるようにしている。 現象が発生したときのTV出力の状態としては、Gnomeのログイン画面のまま固まっているか、細かい砂嵐。といった感じ。
あやしいところ
私の環境では、USB接続のラジオチューナーRadioShark2を接続している。 これを接続する前は現象が発生していなかったはず。 ちなみに、先代(というか、こちらが安定しないためまだ現役だが)のEPIA E533では全く問題なく使えている。 USB(2.0?)が怪しい気もする。
現状の結論
パラレルATAのハードディスクを、シリアルATAに交換したことで状況はかなり改善。(現象が発生する環境では1日経つと死んでいたのが、数日間経っても生きている)
交換前、飛んでいた(フリーズしていた)タイミングは、syslogを見たところcronで /etc/cron.d/php5 が実行されていたところであった。 これを無効にしたところ、数日間飛ばなかった。 また、/etc/cron.d/php5が有効でも、やはりRadioShark2が未接続の場合は飛ばない。
パラレルATAが怪しく、特にRadioShark2との相性が悪かったようだ。
とりあえず、使えそうな目処は立ったが、残念ながら今後、VIA製品を購入しようとは思わない。
(2009.11.13) 数日間生きていたが、/etc/cron.d/php5 でやはりフリーズ。結局ダメダメなマザーだということか。
参考情報
Lukasz.dk
- Ubuntu and VIA EPIA EN12000EG (lukasz.dk)
- Lukaszさんが使用しているのはUbuntuである
- 端的に言うと、”CPUクロックを 1.2GHz固定にすればよい”ということのようだ
- 試しに、私のDebian(今はEtch)でやろうとした
- Gnome上、パネルへ追加で「CPU周波数の計測モニタ」を追加する
- すると”CPU frequency scaling unsupported”というウィンドウが出る
- Your machine may be misconfigured or not have hardware support for CPU frequency scaling. だそうな
- そんなはずはないと思い sudo cpufreq-selector -g performance と実行してみたが、No cpufreq support と言われる
- 別件でBIOS設定を見ていたところ、ADVANCED BIOS FEATURES → CPU FEATURE → ODCM(On Demand Clock Modulation) は Disabled になっている
- なのでCPUクロックは関係無いはずだ
VIA Support Forum
- EN12000EG Freeze (VIA Support Forum)
- 上記より抜粋&意訳
- #4 Gentoo。drm module が怪しい。#6 drm disable したら24時間の間lockupしなかった
- #10 不幸なことにWindowsではちゃんと動く
- #22 Jetway J7F2でBIOS で似たような問題が。Primary INTR、IDE HDD BlockMode を無効、その他 X11の設定をして1週間以上稼働
- Jetway J7F2 は Mini-ITX C7搭載の似たようなマザーボードのようだ
- #23 #22とは別の人。Primary INTR、IDE HDD BlockMode無効はやってみたが、3日に2回lock up。ギブアップしてAMDに乗り換え。
- #40 SATAドライブでもlock upする。サーバとして使っているのでグラフィックは関係しない(はず)
- #41 ソースからコンパイルしたkernel 2.6.22.1のFedora 7だが、lock upしてない。
- #67 Windows XPでもクラッシュした。ブルースクリーン。ハードウェア問題だと思われるので、返品する
- #81 EN12000 と debian etch + gnome。libc6-i686 を削除し、linux-image.2.6-486を入れたら、安定し、フリーズしなくなった
- http://ubuntu-utah.ubuntuforums.org/showthread.php?t=485646&page=7
- 確かに EPIA E533 は、2.6.18-6-486 で安定動作しているので、一理あるかも。。
- #109 INTEL DL201GY2 は安定している。EN12000 はdebianのカーネル/ドライバでは動かない。私はもうVIAは買わない
MOIMOIさんのページ
- VIA EPIA EN の設定のまとめ 2009Q4 (年越しそばと初詣は絶対に欠かせない ちょっとめもっぽいもの)
DMA Lockup
- Linux Patches & Tools
- EPIA にはDMA Lockupという問題があり、関係があるのかと思ったが、上記には EPIA ENは載っておらず、関係ないようだ
やってみたこと
BIOSアップデート
- BIOSが古そうということで、BIOSアップデート
- ISOイメージが公開されてないDOSツールをCDブートで (とあるちいさなメモ用紙の野望)
- 仮想な背中
- 上記を参考に
- 仮想FDに起動ディスクを作成
- 仮想FDにviaflash.exe と BIOSイメージ I1200109.BIN をコピー
- imgとして保存
- CD-ROM isoへ変換
- CD-ROMブート
- viaflash.exe I1200109.BIN を実行
- viaflash.exe は、引数でファイル指定で実行すると、現在のBIOSバージョン表示や、確認等は無く、いきなり書き換え開始する。こえー。
- ASUSだと出たはず。これを期待して元のBIOSバージョンは特に確認してなかったのだが、これでわからなくなってしまった
- でも、とりあえず成功したようだ
- バージョンを確認する術は無いのだが、起動時のロゴが変わったので、とりあえず書き換わったと判断
- ただ、BIOSバージョンアップしてもやはり飛ぶ
BIOS設定
- 2009.10.19
- 上記 VIA Support Forum の投稿#102では下記の設定で解決したとのことなので、やってみる
- なんとなく、CMPXCHG8 は関係無い気がするんだけど。。
Changes in BIOS: IDE HDD BlockMode=disable C7 CMPXCHG8=disable Primary INTR=OFF
- 2009.10.20
- BIOS設定変更前は、夜起動しても朝まで持たなかったので、間隔は短くなったが、約1日後、やはりフリーズ。